Interview
倖田來未にとって35枚目となる両A面シングル「BUT/愛証」は、彼女の音楽性と表現力の深みが証明されたまさに力作だ。同時発売の2枚組ベスト『BEST〜BOUNCE & LOVERS〜』の気になる聴きどころまで、作品についてじっくり話を聞いた。
(Interview 馬渕信彦(バイオレンジ))
- 海外の作曲家を起用した攻撃的な四つ打ちトラックは、倖田さんの新境地といった印象を受けましたが。
- 「え!?」って驚かれるような曲を出したかったんです。クラブで流れても不自然じゃない、洋楽と邦楽の壁を突破できる作品にしたくて。
- ジェイ・Zや50セントなどの楽曲を手掛けるUSヒップホップ界の大物プロデュサー・B Moneyをリミキサーに起用している点からも、クラブサウンドへのこだわりを感じました。
- 私がデビュー前に初めて歌った場所がクラブだったし、デビューしてから2年間はずっとクラブで歌ってましたからね。もう一度原点に戻りたいという気持ちと、私のルーツを知ってもらいたいという想いもあったし。
- 新たなスタートラインに立ったということでしょうか?
- そうですね。もっと内面的なことだったり、辛い恋愛を乗り越えてもらうためのバラードだったり、感動を伝えられるような曲が歌いたいって改めて感じたんです。
- 「BUT」の歌詞は同性愛がテーマですが、このトピックを選んだ理由は?
- トラックを聴いてパッと思いついたのが同性愛だったんですよ。私は相手が異性であろうと同性であろうと関係ないと思うタイプ。相手が誰であろうと“人を愛する気持ち”に変りはないでしょ?愛は人間を豊かにしてくれる宝物だから、大事にして欲しいなって思います。
- 日本語で歌うことへのこだわりは?
- 強いですね。洋楽は大好きで聴きますが、歌詞がほとんど英語だから、意味は歌詞カード読まないと入ってこないのが残念で。私も日本人だし、カラオケ歌いたいし、まず意味を理解して曲を歌いたいんですよ。聴いてくれているのも同世代の女の子が多いんで。
- DVD『KODA KUMI LIVE TOUR 2006-2007〜second session〜』に収録されている全国45公演を経て、楽曲を“伝えること”に関して、さらにストイックさが増しているように感じるのですが。
- 45公演を終えて一番感じたことが、私の楽曲を待っててくれるファンの人たちへの感謝の気持ちだったんです。デビュー当時なんて「お客さんが誰もいない!」なんてことも多かったですからね。今でも当時の光景が夢に出てきたりするし…。「あの頃に戻りたくない」って思いが強いんでしょうね。だから私にとって“伝わること”が何よりも大事なんです。
- TVドラマ『愛の流刑地』の主題歌に選ばれた「愛証」で表現したかったことは?
- 愛するゆえに死をのぞむ、男と女の究極の愛…主人公の気持ちを辿りながら歌詞を書きました。実は、デビュー当時の私って、こういう大人びた歌詞を書きがちだったんですよ(笑)。あの頃は“大人になりたい”って背伸びしてたんだと思うんだけど。でも、幼い私には今思うとアンバランスだった。それを今は自然に歌うことができるから、大人になったんだなってシミジミ思いました(笑)。
- ベスト・アルバム『BEST〜BOUNCE & LOVERS〜』もリリースされましたが、こちらはバラード集とダンスDVDで構成されているそうですね。
- バラードとダンス。このふたつがあって今の私がいるわけだし。このふたつの魅力をちゃんと表現したいって自負もある。だからこそ、どちらかひとつではなく、ひとつのカタチにしてリリースしたかったんです。
- では最後に読者へメッセージをお願いします!
- 「BUT」と「愛証」は、私もダウンロードしましたよ! 携帯(電話)は今の時代に欠かせないモノだし、気軽にダウンロードして欲しいですよね。どの作品も大事に作ったので、愛情を持って聞いてもらえたら幸せです。

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