Interview
100s(ひゃくしき)は熱く燃え盛っている! 2002年、中村一義を中心に結成されたこのバンドは今、最も文学的で、しかもストレートなロックを表現する。「ももとせ」は人と人との間に行き交う感情の高ぶりが描かれた感動のロック・バラードだ。そんな新曲について、メンバーの中村一義(Vo)と池田貴史(Key)に話を訊いた。
(text 青木 優)
- ――この前のシングル「希望」も素晴らしかったけど、今回の「ももとせ」も盛り上がる曲で、いやホント、すごいのを作ったもんだなあと思っております!
- 中村一義(以下N):ああ(笑)、ありがとうございます!
- ――うん。作ったほうの手ごたえとしては、どうです?
- N:うん…ま、いい曲ですよね? 自分で言うのも何ですけど(笑)。
- ――そうだよね。でも、すごく熱くなれるというか。池田さんはどうです?
- 池田貴史(以下I):そうですねえ…グッ! ときますね。自分で言うのもアレですけど(笑)。
- ――(笑)くり返しております。で、“ももとせ”というのもひさしぶりに聞いたような言葉なんですけど、これはどういうところから出てきたんですか?
- N:んーと…曲ができた時に、“タイトル、どうしようかな?”と思ってたんですよ。で…(曲自体が)童謡っぽいし、なんか“早幾年(はやいくとせ)”っていう言葉が頭ん中でずっと回ってて。
- ――へえー。卒業式で歌う歌に出てくる言葉ですね。
- N:そこで“とせ”っていう響きが1個出てきて。で、100sなんで、“ももとせ”(注/漢字で書くと"百年")にしたら、そこからすごく言いたいことっていうか、歌詞がバーッ! と出てきて…という感じでしたね。
- ――なるほど、“百式”と“百年”とでね。じゃあ、曲自体に引っ張られる感じでタイトルも歌詞も一気に?
- N:そうですね。ホント、曲からです。でも、サビとかは詞と曲が一緒に出てきたんですけど。とにかく、そういうものがすごく強烈にあって…そこに引っ張られた感じでしたね。
- ――わかりました。それにしても5月に出るアルバムもちょっと聴かせてもらったんですが、ここまで突き抜けたか! という感じで、ちょっと感慨深いものがありますね。ここに来るまで、いろいろあったバンドだけに。
- N:ええ、そうですねえ…(笑)。ずっと見てくれてる人には、特にそう感じてもらえるかもしれないですね。
- I:そうですね(笑)。まあ、でも、それがなかったら、逆に今もないなっていうのは、ありますからね。
- ――だって、前のアルバム『OZ』('05年)の頃は、とにかくチャレンジの連続で、レコーディングでもめちゃめちゃヘビーで。“もう2年ぐらいレコーディングしたくない”って言ってた人もいたほどだったじゃないですか。
- N:(笑)レコーディングっていうか、プリプロも含めて『OZ』は2年ぐらいやってましたからね。だから、やっぱりなあ…それに比べると今回は早いですよね。やってる作業が。
- ――あ、作業する時間そのものが? スムーズにいけるところが出てきたんですか。
- N:うーん、やっぱり『OZ』を経て得たものっていうのは、すごい重要だなぁと思ってるんですよ。それは僕だけじゃなくて、メンバーみんなそれぞれが感じてる部分だと思うんですけど。
- ――うん、それは聴いてるほうも感じてます。ただ、相変わらず身を削ってる感じではあるんじゃないですか?
- N:そうですね。まあ、やってる音楽が音楽なので、やっぱりそういう身を削るっていう部分は、もう…常にあるし。逆に言うと、それがないと…うん、自分たちが認められない部分もあるし。でも今は、やってて楽しいですよ! すごく。
- ――うんうん。まあ『OZ』の時も「楽しい」とは言ってたんですが…。
- N:あの頃はね…“走り”の楽しさみたいなのってあるじゃないですか? “今やってる!”“俺、走ってるな!”っていう。そういうのは感じられましたけど(笑)、そればかりが、走ってるばかりがランナーじゃないっていうか。今はホントに音楽自体を楽しめてるんですよね!

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