Interview
結成18年目を迎えた今、明らかにバンドとして過去最高の状態を迎えているthe pillows。世間の再評価の声も高まる中、アルバム『Wake up! Wake up! Wake up!』をリリース。新作について、Vo.山中さわおに話を聞いた。
(text: フジジュン)
- ――さて、NEWアルバム『Wake up! Wake up! Wake up!』リリースですが。最近はまた特に活動が精力的なように見られるのですが?
- 最近、ほとんどのことにYESと言おうと思っていて。家にいてもテレビ見ているだけですからね(笑)。すごく強気になっている気はしますね。もう何をしても誤解されないというか。バンドのイメージがブレる感じがしないので、すべてに乗っかっている感じはしますけどね。
- ――結成18年。今、世間ではthe pillows再評価みたいな空気もありますけど。
- 嬉しいですよね。自分の望む評価を得られない、辛い時期が長かったのですが。15周年のトリビュートや初のアメリカ・ツアーが自分の価値を証明してくれたような気がして。それも気持ちを自由にさせてくれましたね。
- ――今作を聴いてもものすごく自信と希望に溢れていて。僕もたくさん力をもらったのですが、ご自分たち的にはどんな作品になりました?
- 身もふたも無いんですけど、本人たちはどんな作品になったか?ということに意外と興味が無くて。興味があるのは"新作が大好き"ということと、"みんなが好きかどうか?"ってことだけなんです。だから、こういうレコーディングをしたっていうマニアックな話はあるんですけど、そんなことはつまらない話で。アルバムも聴いた人にどう思われても良いんです。でも、"好き"って言われるのは一番嬉しいですね。
- ――じゃ、改めて言わせて下さい。好きです!
- アハハ。でもだから、the pillowsのファンが何人かいて、"ココが好き"っていうのはバラバラでいいし、揃っていないことが嬉しかったりするんです。それは色んな良い曲を書いてきたという自信にも繋がるし。だから、アルバムやバンドが"好き"って言ってもらえること。それで完結するんですよね、今は。
- ――では、ひとつだけご自分を分析して頂きたいのですが、the pillowsの新作を聴くたび、すごく新鮮でキラキラした印象を受けるんです。それは一体、なぜなのでしょうか?
- それは毎回言われることで、僕も分からないんですけど。ひとつ言うと、それは僕らが特別なんじゃなくて、音楽に飽きたのに音楽を職業として演っている人を見ているからそう感じるんだと思うんです。僕らはまったく音楽に飽きていないから。それが普通だと思うんです。飽きずに続けていたら、18年も演っていれば息はどんどん合っていくし、技量も上がっていくし、精神的余裕もできてくる。僕らのような平均年齢四十代のバンドがいま、一番セールスも動員も上がってるという事実は、飽きていないからっていうことだと思うんです。
- ――はい。その理論で言ったら今が一番良い状態で、今が一番輝いているのは当然ですよね。
- 僕は新しい音楽だろうが古い音楽だろうが、聴きたいものを聴いて、すぐ影響を受けていくので。そこは自分でもすごく得していると思う所なんです。僕は一生、センスの良い高校生でいたいんです。初めてロックを知った衝撃が何よりも大きいので、あの衝撃がいまだに飽きずに続いているんだと思います。だから、……そういうタイプの人間ってことですよね。
- ――アハハ。すごく良く分かりました!
- だって、先日もツアーのリハでGt.真鍋くんがNEWアルバムの曲を演りたいアピールをしてくるんです。でも、今回のツアーではまだ早いから「このツアーのリハをしない?」って言うんだけど、「そうだけど、……新曲演った方が楽しいじゃん?」って。そういうエピソードがthe pillowsを表してるのかな?(笑)

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