Interview

KEMURI『our PMA』インタビュー

スカ・パンクの王者、KEMURIが今年をもって解散を表明した。その事実を微塵も感じさせない会心作に仕上がったラスト・アルバム『our PMA』について、メンバーの伊藤ふみお(Vo.)に話を聞いた。

(text:荒金良介)

作品紹介

IOCD-20212

『our PMA』

[CD]
IOCD-20212
¥3,000
2007/5/23発売

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着うた® 他

コメント映像

KEMURI『our PMA』リリース・コメント
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“最後だけど最初の1年”みたいなことを常に忘れないでやろうと思ったんですよ

――今作は正真正銘のラスト・アルバムということで、ふみおさん的に作り終えた今の率直な感想から教えてもらえますか?
予想以上にいいアルバムができたなって。ソング・ライティング、演奏、作詞はもちろん、曲の並べ方や曲間もすごくよくできたし。マスタリング作業での音質の向上も素晴らしかった。本当にいいなあって。
――前作に引き続き、今作もビル・スティーブンソン(DESCENDENTS~ALL~BLACK FLAG)所有のBlasting Roomスタジオで録ったんですよね。
メンバーの中からまたBlasting Roomで録りたいという声が多かったんで。自分の中では『77DAYS』(2ndアルバム)を1998年に録音した当時、あれだけ長いツアーをした後、さらに4週間ぐらいかけて録音した思い出の場所でもあるわけですよ。そこに帰りたかったというのが大きかったですね。
――今作は音楽的には前作の延長線にありながら、さらに清々しくてはつらつとした音に仕上がってますよね。ふみおさんの歌声、演奏自体も体中の毛穴が開き切ったようなオープンな空気感が出てて、そこが素晴らしいなと。またここから行くぞ、という新しい風が吹いてますよね。
おっしゃる通り、オープンな感じでできましたね。前作以上に伝えたいことを明確にしたつもりなんでね。今年は解散を決めた上でのラスト・イヤーなんだけど、新たな扉を開くための重要な1年でもあるわけですよね。“最後だけど最初の1年”みたいなことを常に忘れないでやろうと思ったんですよ。
――例えはヘンですけど、ヒクソンが次の敵を迎え撃つために山ごもり修行をしているようなギラギラしたオーラを感じます。
はははは、40歳超えても勝ちにいくぞって。
――(笑)。ふみおさんの中で“解散”という言葉が浮かんだのはいつ頃ですか?
解散が浮かんだのは、2006年の7月ですねえ。
――えらく鮮明に覚えてますねえ(笑)。
よく覚えてますから。まあ、今年の7月で丸12年、足掛け13年ですからねえ。2日間ぐらい考えて辞めようと。“非常に満足してる。やることはほんとすべてやった”とメンバーに話したんですよ。みんなも同じとは言わないけど、似たような気持ちではあると。
――ふみおさんの中でやり切ったという気持ちが強かった?
そうですねえ。去年40歳になったし、何か違うことをやるなら今だなと思って。
――何か違うことというのは?
もう少し日本のエンターテイメントが外に出ていけるような環境をスタッフ側として協力したいと思ってて。具体的に言うと、いくら日本人のアーティストが英語詞を歌ってチャート・インするような素晴らしい時代になったとはいえ、もっと世界に出て行ったほうがバンドの寿命も延びると思うんですよね。それに尽力できるようなことをしたいなって。1時間半ライブで飛び跳ねることができなくなっても、まだそれぐらいはできますよ(笑)。
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