Interview

安藤裕子「TEXAS」インタビュー

衝撃作「のうぜんかつら(リプライズ)」に続く、安藤裕子流、極上ポップ「TEXAS」が完成した。オリジナルな音楽世界を紡ぎ出す安藤裕子に、曲作りについてや制作秘話をインタビュー。ふんわりした雰囲気が伝わるムービー・コメントも必見です。

interview 内田秋生

作品紹介

「TEXAS」
CTCR-40235
¥1,260
2006/7/26発売!!
アーティスト情報
音楽/動画配信
着うた® 他

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楽曲イメージ通りのゆったりした雰囲気漂うコメント

自分の中でスタンダード的なものを作りたいと。

「TEXAS」はいつごろ出来た曲なんですか?
この曲は最近で、3月ぐらいに作りました。『Merry Andrew』後に、「どういう作品を出したいかな?」と思った時に、やっぱり「サリー」とか「のうぜんかつら」みたいな、自分の中でスタンダード的なものを作りたいと。『Merry Andrew』の時に、「のうぜんかつら(リプライズ)」がアルバム全体を引っ張ってくれた事もあって〈ピアノと弾き語りの人〉みたいなイメージって結構あったと思うんですよ。そういうイメージを持った人がこのシングルをパっと手に取って聴いた時に、安藤裕子って名前のもとで活動しているミュージシャンたちが、どういうことをやってるのかがわかるものにしたいっていうのがあったんです。それが「TEXAS」であり「ヘイディーズ」であり、あとふざけたりもしますよってところが「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」になり。
やっぱり『Merry Andrew』である程度受け入れられたっていう事実を踏まえた部分が大きいんですか?
聴き手を意識するっていうよりは、自分が何をどうしたいんだろうみたいなのを、ただただ吐き出せる場所が『Merry Andrew』だったんです。誰も見てないと思ってそういうことをしてたら…なんかアレンジャーとディレクターの3人で遊んでたら、いつの間にか周りを人がいっぱい囲んでて、パッて振り返ったら「あ、見られちゃった」みたいな。ある程度人が見てるっていうのを意識した上で、次どういうものを作っていこうかっていう目線の中で、私たちが今出したい曲が「TEXAS」だったっていう」
「TEXAS」も「ヘイディーズ」も、曲調は違えどヴォーカルの高音域の部分が非常に魅力的だなぁと思ったんですが。
私、自分の音域をいまだに把握してないんですよ。耳触りで曲作ってくもんで。…家で作る時って小声で作るんです。御近所の方に迷惑だから大声では歌えない(笑)。それをいざプリプロに持っていって、コード付けて歌ってみるとすっごい大変だったりするんですよ。「TEXAS」もAメロに関しては、プリプロと本番のレコーディングで歌ってるメロディは違くて…ていうか作ったメロディをちゃんと覚えてなかった(笑)。だから間違えたまま、本番のレコーディングでメロディがフェイクっぽくなっていくことが多いんです。でも、その歌が「正解だな」っていう響きを持ってたら、それが採用ですね。私は何かロジックを構築して曲を作ってるわけではないから、自分の内側に聞くのが一番正しいと思ってて。
「ヘイディーズ」はどれぐらい前の曲なんですか?
これは『Merry Andrew』を作ってる時からできてたんです。『Merry Andrew』はゆったりした曲が多かったから、その中で埋もれさせたくないなっていうのがあって、あえてレコーディングしなかったんです。この曲はただの恋愛のバラードっぽいものじゃない、荘厳な感じにしたかったんですよね。だから「TEXAS」と「ヘイディーズ」はいい並びだと思う。「TEXAS」は〈バンド、安藤裕子〉の、「ヘイディーズ」は〈個人、安藤裕子〉のスタンダードていう。で、気分を変えようと思って「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」とか歌ってるわけですよ。やっぱり遊ばないとダメだと思うんです。思いつめてたり、真面目なことばっかりしてても、どんどんそれは虚構になっていってしまうというか。人の生活にはもっと生々しいことがいっぱいあって、それはふざけて人と笑うことであったりとか。そういう意味ではこれからもいっぱいふざけたいなと。
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