KODA KUMI SPECIAL INTERVIEW
「夢のうた/ふたりで・・・」
2 Story Ballad Singleという革新的な作品をリリースした倖田來未。本人による楽曲解説を始め、斬新な試みが実現に至るまでのいきさつやPV撮影時のエピソード、ツアーへの意気込みなどを丁寧に語ってくれました。(text/石井美輪)
INTERVIEW #1 倖田來未本人による、楽曲解説
 
「夢の歌」
2 Story Ballade Singleという革新的な作品をリリースした倖田來未。本人による楽曲解説を始め、斬新な試みが実現に至るまでのいきさつやPV撮影時のエピソード、ツアーへの意気込みなどを丁寧に語ってくれました。
「ふたりで・・・」
「私はいろんな場所で”倖田來未はつくす女”だと公言しているんですけど(笑)。それはもしかしたら、ちょっと違うんじゃないかと。例えば、好きな人の送り迎えや、毎日の電話、好きな人に料理を作る・・・それは、私が”好きなこと”だからできること。でも、疲れているときに“溜まった洗い物をしろ”なんて苦手なことをお願いされると”自分でやってよ”と返してしまう(笑)。結局は、自分のキャパのなかで動いているだけで、私自身は彼のために何も変わっていないんですよ。でも、私が好きになった人は、私が”毎日メールをして”“毎日、愛してるって言って”と求めると、そういうことを絶対にしないタイプであるのに答えてくれた。私のために変わってくれたんですよ。そこで改めて、相手のために変わることこそが”つくす”ことなんじゃないか、と。求めてばかりじゃダメなんだ、と。お互いにその気持ちがあってこそ恋愛が成り立つんだ、ということに気づかされたんですよね。幸せになってほしいカップルや、まさに結婚する友達に、ウェディングソングとして贈ってほしい曲ですね」
INTERVIEW #2 2 Story Ballad Singleという革新的な本作とは
 

■同じメロディに全く違う印象の歌詞がのる・・・類まれなる両A面シングル。
今回、このようなカタチをとったいきさつとは。

「デモテープを聴いたとき“これは勝負曲になる”っていう確信を得てしまったくらい、胸に響くものがあって。“いい作品にしたい”っていう想いもあったので、スタッフの女の子に、どんな歌詞がいいか相談したんですよ。そしたら“幸せな曲にしてほしい”っていう答えが返ってきて」

■倖田來未のバラードというと『hands』『rain』『you』など、別れをテーマにした切ない作品が多い。そして、そのバラードに人気が集中していたのもまた事実。

「私自身、切ないバラードが単純に好きなんですよね。また、自分の声がそういう曲に向いているんですよ。ファンからのリクエストも、今まではバラードがほとんどだったんです。それが最近になって『Someday』や『WIND』なんて、前向きな曲にも人気が集まるようになってきて、“私にも、みんなの心に響く幸せな曲が書けるようになってきたんだ”って、スゴく嬉しかったんですよね」

■そんな状況でもあったからこそ、書きたかった”幸せなバラード”。

「でも、いざ歌詞を書こうと思ったら・・・思い浮かぶのは悲しい言葉ばかり(笑)。そこで、“悲しいものでもいいから、一度、自分の中の言葉を全部吐き出してみよう”と思って書いたのが『夢のうた』だったんです。この歌詞自体、すごく満足のいくものだったんですけど、”幸せなバラード”というアイディアも無駄にしたくないなと再度チャレンジして書き上げたのが、この『ふたりで・・・』なんです」

■そのふたつを前に

「スタッフの女の子にジャッジしてもらおうと。選んでほしいって、ふたつの歌詞を渡したんですね。そしたら“ふたつともいい歌詞だから、両方とも出してみる?”って彼女が言い出して。今までにないカタチだし、私自身、どこまで歌えるのか挑戦してみたいと、一気に今回のコンセプトが決まったんですよ」

■斬新なコンセプト。しかし、その裏には”歌いわける”苦労もあった。

「“倖田來未”というひとつの声を使ってふたつのストーリーを描かなくてはいけない。切なく歌い上げるのと、楽しく歌い上げるのとでは、声の出し方がまったく違うから・・・これは正直、難しいものがありましたよ」

■声の出し方はもちろん、違う感情の高め方をする努力も必要だった。

「「ふたりで・・・」では、好きな人の写真を眺めながら、できるだけ笑顔を浮かべて。「夢のうた」では、失恋した時の気持ちを思い浮かべながら、常に眉間にシワをよせた状態で(笑)。」

■その結果「自分なりに、うまく歌い分けることができたと思う」という彼女。

「”悲しみ”と”喜び”。恋愛における”究極のふたつの感情”がこのひとつの曲に入っている。恋愛している人は、どちらかに必ず共感できると思うんですよね。その時の自分の立場や気持ちに合わせて、ずっと聴き続けてもらえる曲になったら嬉しいですね」

■今までも評価され続けていた“悲しみを歌い上げる倖田來未”。そして、新しく評価され始めている“幸せを歌う倖田來未”。彼女が「今」持つ“両面の魅力”がわかりやすく提示されているところにも注目したいところだ。また、PVにも、ふたつのストーリーが隠されている。

「彼からかかってきた電話に”出るか”“出ないか”・・・それによって、ひとりの女の子の運命が変わる。電話に”出た”未来を描いたのが「夢のうた」。”出なかった”未来を描いたのが「ふたりで・・・」のPVなんです」

■自分のひとつの行動で、恋愛が“喜び”もしくは“悲しみ”に変わっていく。楽曲にリンクした世界観がPVに映像となってあらわれる。そして、今作には、スペシャルなゲストも登場!!

「ナント、渡部篤郎さんに彼氏役を演じていただいたんですよ!!
今回は、観てくれた人に涙を流してもらえる作品にしたかったんで。実力のある俳優さんと一緒に演じてみたかったんです。でも、渡部さんといったら、映画やドラマで主役をはるような方じゃないですか!? ダメもとでオファーしてみたら、快くOKしてくれて。」

■倖田來未本人はもちろん、監督からスタッフまでが「緊張した」という渡部さんとの撮影現場。

「いざ撮影が始まったらめちゃくちゃ楽しくて。私自身、渡部さんの演技力に引っ張ってもらったなって思う部分もありましたし、すごくいい作品になってるんで。ぜひ、みんなにはDVDつきを観てもらいたいと思いますね!!」
INTERVIEW #3 KODA KUMI LIVE TOUR2006〜2007〜second session〜 について
 

■10月9日からは全国ツアー『KODA KUMI LIVE TOUR 2006〜2007 〜second session〜』がスタート。毎回、凝った演出で会場を楽しませる倖田ライブ。今回への期待も高まるところ。

「前回は“夜の遊園地”がテーマだったんですけど。今回のテーマはズバリ“天から舞い降りた歌姫”ですね(笑)。今出ているLIVE DVD『KODA KUMI LIVE TOUR2005〜FIRST THINGS〜DELUXE EDITION』を観ていただけるとわかると思うんですけど。前回ではラストに私が月に帰っていくっていう設定になっているんですよ。今回は”その続き”的なイメージです」


■前公演では、開演前にはうさぎのきぐるみを着た倖田來未が会場でティッシュを配ったり、会場ごとにオープニング映像を変えたりと、楽しみが盛りだくさんだった。

「倖田來未のライブは”初め”と”最後”も面白いんですよ。今公演もいろんな”仕掛け”もあるので、楽しみにしていてください!!」

■最後に、倖田來未のライブをさらに楽しむ方法を尋ねると・・・。

「事前に『KODA KUMI LIVE TOUR2005〜FIRST THINGS〜DELUXE EDITION』を観ていただくことです!! 実は、アルバム『BEST〜second session〜』のリミテッド・エディション・バージョンにもチラッとつけたんですけど。今回はもっとしっかり観てもらいたいと思って。前回の”続き”的なイメージもあるし、会場と一緒にする振付けを覚えてもらえたらっていう気持ちがあったり・・・すべては、今回の公演をもっと楽しんでもらいたいっていう気持ちから。ダンサーやスタッフ含むゆかいな仲間達との“裏話”を副音声で入れてみたり。さらに楽しめる工夫はもちろんさせていただきました!!」

■さすが、自称「お金には厳しい関西人(笑)」。

「私にもバイトしながらCDを買っていた時代がありますから。手にとってくれるファンのコたちにはできるだけ「お得」な商品を届けたいんですよね。スタッフ的には1500円で売りたい商品を、“そこをなんとか・・・1200円で!!”と、ほとんど“せり”に近い状況ですからね(笑)

 


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