限られた選択肢しかない人たちに、勇気とか希望を与えられたらいいなって思うんです

Q.ボディケア・ブランドの「THE BODY SHOP」とのコラボレーションがスタートしたと言うことですけれども。
A. ええ。まず個人的に「THE BODY SHOP」さんの商品を愛用していたのがひとつ。あと化粧品って動物実験をしたりするんですが、「THEBODYSHOP」さんには“動物実験反対”“地域社会のサポート”“自己尊重”“人権擁護”“環境保護”という5つの理念があって。私は動物が大好きで、学生時代から保護団体に寄付をしているので、お互いにすごく共感を持ったので。何かの商品を企画するとかではなく、精神的なものを共有していこうみたいな感じなんですけれど。
Q.「TEXAS」のブックレットでは自ら切り絵を作ったとのことですが。
A. そうですねぇ……私たちってたくさんの選択肢を与えられているけれど、限られた選択肢しかない人たちもいるんです。それは社会の問題、家庭の問題、生まれ持ったものだったりいろいろで、もちろん言葉で訴えることのできない動物たちもそう。そういう人たちに、勇気とか希望を与えられたらいいなって思うんです。
Q.たとえばアンジェリーナ・ジョリーのように、いろんな国の孤児を養子にして大家族を作るのはどうですか?
A. いいですよね。あくまでもシンガーではなく、mink個人の夢としては、そういうのもありますよ。こういうことって“助ける”という考え方じゃなくて、誰かを幸せにできれば自分も幸せになる、みたいな感じなので。結局、自分の幸せのためにやっていることなんです。誰でも自分の幸せのために行動するじゃないですか? 私はそれがたまたま、ボランティアや動物保護の活動だったということで。
Q.最初のきっかけは?
A. 小さい頃から動物が好きだったということくらいかな。中学生の頃から、アルバイトをして稼いだお金のほとんどを保護団体に寄付していたんですよ。寄付したらそのぶん、お金とか物とかじゃなくて、自分に返ってくるものがあって。特別に何がっていうわけじゃないんだけれど、それで人生がすごく豊かになった気がするし。野生動物の保護団体に寄付をすると“あなたの寄付でこの動物が助かりました”って、たぬきや熊とか鹿の写真が送られて来るんですよ。一度、トカゲみたいな写真が送られてきたことがあって。助かったのは良かったけれど、写真の顔がすごく怖くて、そのときはちょっとビミョーでしたね(笑)
Q.minkさんに助けられた動物が、たくさんいるんですね!
A. 道に倒れていた大きな犬を助けたこともありましたよ。そのときの犬は、今は友達のおばあさん家で飼ってもらっていて。あ、そういえばこの間、レコーディングの前に富士山のほうまで行って星を見て来たんですけれど、山道を歩いていたら天然記念物の野生のキジに出会っちゃって。“すごい”と思って近寄ったら、キジが警戒して、羽を広げたらこ〜んなにデカくて。威嚇されてすごく怖かったですよ。

Q.野生のキジに会ったのは貴重な体験でしたね。星はよく見に行くんですか?
A. レコーディングの前とかですね。私、もともと田舎の山育ちなので、子供の頃からいつも星を眺めていたから、星を見るとリラックスできるんです。それでデモ・テープをずっと聴きながら一晩中見ていたり、たまに星座の本を持っていって照らし合わせながら見たりしますし。見ていると、空っぽになれると言うか素直になれると言うか。エネルギーなんかも感じるし。すごく楽になれるんですよ。その代わり、ものすごい蚊に食われますけれどね(笑)

